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2014年02月22日

札の辻・21

 山菜といえばまずワラビを思い出す。ウラボシ科のシダで太い地下茎が土中に長く伸びて、全世界的に分布し、両極地と南米の一部を除くだけである。
 ワラビの地下茎は炭水化物が約13%含まれており、これから澱粉をとり食用にする。山口の伝承銘菓の外郎はそのワラビ粉からつくられてきた。
 県立山口農高(奥野忠校長)では、生徒たちによるワラビの自然栽培を学校の実習農園で行いワラビ粉による外郎までつくっている。
 担任の吉岡剛志教諭に聞くと、ワラビは根茎が約7年目になると代替りし、新しい根は約3年目から利用できるようになるので、農園栽培では根茎保護のために雑草除去に苦労すると。
 この夏には農業高校の大会でワラビから外郎への研究発表も企画しているという。
 外郎は外郎餅ともいわれ、1368(応安元)年に日本へ帰化した中国・元の陳宗敬が透頂香を伝えたが彼は元の礼部員外郎卿であったので官名から外郎と呼称される。
 また南北朝時代に陳延祐が伝えた薬菓を陳外郎とも称し、延祐の子孫は京都から小田原に移り、江戸時代に至って小田原宿の名菓となり歌舞伎にも登場する。
 1682(天和2)年8月に来日した朝鮮通信使供応の献立にも外郎があって山口、名古屋、糸崎に外郎伝承がつづく。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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