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2014年03月01日

札の辻・21

 東鳳翩の山頂に薄い雪化粧の日も少なくなり、待ち遠しい春の気配をそこはかとなく感じる頃となってきた。
 しかし雪の日も多く、冬を長く感じたことしの山口盆地は、よみがえる春のめざめには能動的ですらあるのだが遅々として足早ではない。
 季節到来は暦の上だけで実感はまだ冬。
 春隣、春寒などと季語が先走る先日、改装された中原中也記念館の開館20周年を記念する集いに出席する。
 渡辺山口市長は、20年に至る中也の足跡回顧と近代文学資料の保存と研究活動に、中也の館を文化交流の場にと挨拶。
 式に参加した人たちは改めて中也の人間性、文学性そして郷愁へのつながりを詩情に重ねて想いを馳せたであろう。
 中也の友人で作家の大岡昇平は著作“中原中也”の中で=湯田の側から見渡す椹野川の対岸には松の丘陵がつづき、伝説を持つ姫山が優美な曲線を河原まで滑り下し、囀るような瀬音を漲らしている。この河原は京風の後河原と共に中原が最も愛した場所であった。
 もうひとつ、中原が愛したという湯田の権現山にも登った。ここから私は湯田を含む一帯の山口盆地を見晴すことができた。この美しい流域の小さな静かなる光景に中也は17歳までを過す=と書きとめている。
 井上公園にある中也の詩碑建立に来山尽力した大岡昇平であった。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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