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2014年04月19日

札の辻・21

 =東京日本橋の鯨肉販売店「鯨組」では高知からの鯨が評判で即日完売となった(1887明治20年3月1日朝野新聞)=
 明治の新聞記事にもなるほどクジラと日本人のつながりは長い。
 捕鯨の歴史は古事記に勇魚として登場するように日本独得の捕鯨漁で和歌山、高知、山口、長崎と伝承は古く、京阪神や東京のクジラ料理は専門店によって普及した。
 日本が鎖国を解くきっかけとなったペリー来航のひとつに、当時の日本近海がクジラの好漁場であったことがあげられる。来航は鯨油の調達による捕鯨船であった。
 捕鯨漁が盛んであった長門市青海島の通にはクジラの供養墓がある。
 青海島一帯は日本海側の好漁場であり、とくに古くからクジラが回遊するので捕鯨業が発達し、島民による鯨組が組織され1673~81年には幕府の助成をうけて従来の縄網を代えて捕鯨技術が一段と向上した。
 その通の向岸寺には捕鯨によるクジラの亡魂をいたみ、観音堂を建立してクジラ供養を行い1692(元禄5)年には捕鯨組の布施でクジラ墓をつくり堂内には位牌まで安置し過去帳も残る。クジラを解体するとき出てきた胎児も埋葬された。
 4月5日、南極海での調査捕鯨を終えた第27次南極海調査船団は下関港に入港し着岸した。
 7日朝から南極クジラの陸揚げがはじまった。捕鯨文化の潮吹きである。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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