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2014年06月14日

札の辻・21

 アユが生育している。梅の実も熟れ姫山の青葉が深くなってゆくと、若アユ、成魚、子持ちなどとアユの季節は移る。
 アユには好い風景がついて回る。自然豊かな環境の中でなければ育たない。椹野川、佐波川も源流域まで緑陰がつづく。
 アユは北海道から沖縄までの列島各地と、朝鮮半島、中国南東部などに分布する。その産卵期は秋で北海道では9月と早く、九州南西部は晩秋の頃となる。
 日本で古くからアユを香魚と呼称したのは、他の川魚とは異なる特有の匂いをもつからで、日本書紀には「春に生まれ、夏に育ち、秋は衰へ、冬に死す」とある。
 アユの産卵期が北海道では早く初秋の9月、南九州では10・11月と南になるほど遅い。アユの生育には水温より日照時間が左右するらしい。
 釣キチの作家井伏鱒二氏の随想「釣師・釣場」の中に「アユ釣りは各地方それぞれ特有な漁法がある。以前、土佐へ釣りに行ったとき、雨で友釣りができなくて土地の釣師がやっているエサ釣りをした。シラスのチョン掛けである。山口県の山陰側の長門市でもエサ釣りをするそうだが、私はまだその方面に行ったことがない。三隅川という川で竿は短かく、見釣りで6・7月頃にはシラスを餌にするとか、ハヤ釣りと同じ具合らしくいづれ行きたい」と。
 アユには各々の川の顔つきがあるという。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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