2015年05月30日
札の辻・21
新緑が濃緑に変わってゆく時季「万緑叢中紅一点」と謳われたザクロの朱色をした花が点々と小さく咲きはじめると、晴れやかな5月から雨空の6月へ向かってゆく。
緯度の高いヨーロッパの6・7月には日本的なツユ期がなくて、明るいさわやかな気候に至るらしい。
夏は北国ほど昼間が長くなり北緯55度以北になると、短い夜が日の出まで夕暮れのごとき薄明るさでつづくという。
その初夏にふさわしい花はバラで、各地の花壇では美しいバラ色を見せてくれる。
山口の6月は曇り日もあり、ツユ前線の近づきを知らせるような日々が多くなってゆく。
椹野川の川土手につづく草むらには、ツユクサの小柄な花が目立つようになる。この花は農道や畑地等にも多い。
宅配便を運んで来た人が脇道に咲くツユクサをしばらく眺めていた。
この頃、バラのほかに薄紅色のザクロ、タイサンボクの白、アジサイの青と咲きつづき、夜の雨にぬれたクチナシの花びらは重たげである。
ツユ前線の遅い北海道では本州を過ぎてゆく季節の変わり目に、青空の下ハリエンジュ(ニセアカシア)の花も見事だ。
めくるめく稲妻と豪快な雷鳴がとどろくと、山口盆地も低くたれこめていた梅雨空が消える。
北上するツユ前線の南側は、亜熱帯から盛夏の陽差しがおとずれる。(鱧)
緯度の高いヨーロッパの6・7月には日本的なツユ期がなくて、明るいさわやかな気候に至るらしい。
夏は北国ほど昼間が長くなり北緯55度以北になると、短い夜が日の出まで夕暮れのごとき薄明るさでつづくという。
その初夏にふさわしい花はバラで、各地の花壇では美しいバラ色を見せてくれる。
山口の6月は曇り日もあり、ツユ前線の近づきを知らせるような日々が多くなってゆく。
椹野川の川土手につづく草むらには、ツユクサの小柄な花が目立つようになる。この花は農道や畑地等にも多い。
宅配便を運んで来た人が脇道に咲くツユクサをしばらく眺めていた。
この頃、バラのほかに薄紅色のザクロ、タイサンボクの白、アジサイの青と咲きつづき、夜の雨にぬれたクチナシの花びらは重たげである。
ツユ前線の遅い北海道では本州を過ぎてゆく季節の変わり目に、青空の下ハリエンジュ(ニセアカシア)の花も見事だ。
めくるめく稲妻と豪快な雷鳴がとどろくと、山口盆地も低くたれこめていた梅雨空が消える。
北上するツユ前線の南側は、亜熱帯から盛夏の陽差しがおとずれる。(鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻