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2016年06月11日

札の辻・21

実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)

 木々の緑がいっそう深まり、新聞や放送で防府天満宮恒例の“梅ちぎり”の報道があったあと、山口盆地も梅雨入りをむかえた。これから先しばらくは雨とのつき合いになるだろう。
 北海道には梅雨が無いといわれているが、本州一帯を覆う梅雨前線とは異なるものの「蝦夷梅雨」と呼ばれる二週間程度の冷たい雨が続く年もある。
 少々やっかいな雨も、生物にとっては恵みの雨。特に、「梅雨」は梅が熟す頃の雨というように、実が大きくふくらむ。この時期に始まる梅干しや梅酒作りの梅仕事も、季節感あふれる昔からの伝承である。
 ことわざにも「梅はその日の難逃れ」とあるように、梅の実は「三毒(食の毒、血の毒、水の毒)」を断つといわれ、古くから重宝されてきた食べものであった。
 中国から日本に渡来した奈良時代には、「菓子」と呼ばれていたビワや桃などの果物と同じく、生のまま食されていた。
 梅干しの原型となる塩漬けは平安時代に登場するが、上流階級の薬であり、一般庶民に幅広く普及したのは江戸時代の中期からという。
 物売りが盛んであった江戸の町では、豆腐売りや納豆売りと並んで、梅干し売りが風物であったといわれている。
 梅雨には激しく降る「男梅雨」と、しとしと降り続ける「女梅雨」がある。さて今年はどちら。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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