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店長情報

2007年04月21日

ブラックバスから椹野川を守れ



 バス釣りの隠れたスポットとしても有名な椹野川で、ブラックバスから在来魚を守ろうと椹野川漁業協同組合などは精力的に活動している。05年度からは、卵を人工産卵床に産ませて一掃する方法を実施し、昨年度には初の産卵(約1万3800個)駆除を成功させた。今年も20基以上の仕掛けを設置し、「効率良いこの仕掛けを早く確立させ、椹野川の生態系を守りたい」と同職員は話している。

 ブラックバスは繁殖力の強い北米原産の淡水魚。日本には1925年にアメリカから神奈川県の芦ノ湖に持ち込まれ、その後、日本全土に繁殖していった。雑肉食種のため、河川や湖に生息する在来魚や他生物を食い荒らし、生態系を崩すとして、05年には特定外来生物に指定。現在では日本の各地で河川の生態系を守ろうと駆除活動が行われている。
 椹野川でブラックバスが初めて確認されたのは20年ほど前になる。琵琶湖から取り寄せた放流用のアユの稚魚に交じってきたという説と、スポーツとしてのバス釣りを楽しむ愛好家たちの手でため池に放流されたという2説がある。
 いずれにせよ、椹野川に流入後、ブラックバスは急速に増殖し、01年から04年にかけて生息量が最盛を迎える。50?を超えるサイズのブラックバスが大量に泳ぎ、釣り雑誌にバスフィッシングのスポットとして紹介されるまでになった。と同時に、そこにすむアユやゴリ、小エビ、水生昆虫などが餌となり、椹野川の在来生物の個体数は激減していった。
 同漁協と漁連などでは生態系を守ろうと、自分たちで網や釣り竿での地道な捕獲のほか、一般の人が釣ったブラックバスを1?千円(ただし1匹最大500?まで)で買い取るシステムも導入。01年~04年には年間約2千匹の買い取り量があった。また、05年にはサイズは小さいながらも約3900匹、06年に約1600匹の一般者持ち込みがあり、同システムによる着実な駆除が行われている。そのほかに、河川に稚魚が流入してくる原因となるため池や堤を干して捕殺する方法も実践している。
 そして、05年度からは稚魚や成魚だけでなく、卵の駆除も試験的に開始。75?×45?のプラスチック製かごに砕石を敷き詰めた「人工産卵床」を作製し、それをワンドと呼ばれる川の流れの緩やかな場所の水深約1?の所に設置した。初年度は産卵数0と空振りに終わったが、昨年度は3カ所に計33個のかごを設置し、そのうちの一つのかごで1万3800個の産卵が初確認できた。今年度は13日にまず2カ所で計20基のかごを仕掛け、近日中に別の2カ所にも設置を予定している。人工産卵床は効率的な駆除ができるだけでなく、いまだに不透明な河川におけるブラックバスの産卵を調査できる方法として関係者らは期待をしている。椹野川漁協の田中実課長は「少しずつだが産卵場所や習性をつかんできた。この方法での駆除を成功させ、椹野川の生態系を守り、生産性の高いきれいな川を取り戻したい」と話している。なお、河川での人工産卵床設置は県内初で、産卵成功例は全国でも2、3例目の希少事例になる。
  

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2007年04月20日

世界一大きな紙絵本 市内11の幼・保育園で制作進む



 「あの感動をもう一度」――。今、市内の11幼・保育園で、高さ3・6m、横幅5・4m(見開き状態)もある“世界一大きな紙絵本 ”の制作が着々と進んでいる。読み聞かせや音楽演奏などの有志も合わせ、延べ2千人以上の力で作る世界に一つだけの作品は、5月5日(祝)午前11時から維新百年記念公園野外音楽堂でお披露目される。
 これは、山口青年会議所(JC、田原文栄理事長)が05年に行った同絵本づくりの第2弾。2年前、市内の幼・保育園児らの協力で完成した巨大な絵本は、JCが主催するこどもの日の恒例行事「青空天国いこいの広場」をはじめ、絵本の著書・志茂田景樹さんを山口に招いての読み聞かせイベント(同年10月)で披露された。これらの催しが大盛況に終わっただけでなく、翌年には世界最大の絵本が山口市にあることを知った東京・三鷹市の子育て支援グループが、世界最大の“布絵本”の制作を試みるという広がりもみられた。
 JCメンバーは今年、さらに活動の輪を広げ、2年前の感動を再び子どもたちと味わおうと絵本づくり第2弾を企画。前回の絵本の著者・志茂田景樹さんに再び使用許可をもらい、今週から本格的な準備を始めた。
 題材は、生き物の大切さや思いやりの心を描いた「ひかりの二じゅうまる」。山口の子どもたちにとって身近なホタルと、小さな男の子が主役の物語だ。現在、市内の11幼・保育園(旭・野田・阿知須・山口中央・県鴻城高校附属幼稚園、小郡・大内すこやか・大内・秋穂・上郷保育園、平川幼稚園有志の親子)とJCメンバーの家族らが楽しみながら制作に当たっている。絵本は全部で12ページ。担当ページの描き方は各園に任せてあり、制作者の個性が発揮された色鮮やかな作品に仕上がりそうだ。それぞれの絵を一つにまとめ、滑車を取り付けた木枠にはめ込む形で、今月末には完成させる。
 平川幼稚園で絵本の制作に取り組んでいる福江有紀さん(30)は「なかなかこんな大きなキャンパスに絵を描くことはないので子どもも大人も楽しんで作業している。みんなの力を合わせて一つの作品を作ることに意味があると思う」と言い、絵本づくりの担当委員長・杉本理恵子さんは「これは、たくさんの子どもたちの思いが詰まった世界一の絵本。いつか、世界にあるすばらしい絵本を集めて国際フェスティバルのようなものを開き、山口の子どもたちに見せてあげたい」とさらなる夢をふくらませている。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2007年04月20日

奇兵隊士の墓 (山口市小郡上郷新町)



 中郷八幡宮参道側にひと際目立つ墓があり、墓碑に玉木彦助の字を見る。 父文之進は吉田松陰の実父杉百合之助の末弟で、松陰とは従兄にあたる。藩吏の子弟が諸隊に入隊した最初の人で、1865(慶応元)年大田絵堂で藩政府軍との戦いで負傷し、小郡海善寺で死亡し同寺に葬られた。悲しい話である。

逆光で墓石をコントラストのある表現にした。(ニコンF4  80㍉  F11 1/125秒)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)山口周辺

2007年04月18日

若手アーティスト 今井康太さん初個展



 赤、黄、青と鮮やかな色彩で“生命のエネルギー”を力強く表現する若手アーティスト・今井康太さん(27、白石)が、あす19日から天花の市菜香亭で自身初の個展を開く。大胆な色遣いが特徴的な今井さんは「自分の作品がどう評価されるかわからないが、見てくれた人の心に何か“変化”が起きてくれれば」と笑顔で話す。個展は23日(月)まで。

 父は建築家、母の実家は写真店、伯父は写真家・下瀬信雄という芸術一家に育った今井さんが、本格的に美術の世界に飛び込んだのは大学時代。このころから、大胆に描ける油絵に魅力を感じ、光や色彩を重視して優しいタッチの抽象画を描いていた。
 そんな今井さんの作風ががらりと変わったのは、25歳の時。知り合いの紹介でブラジルに3カ月滞在し、現地在住の環境美術家・豊田豊さんとの出会いやブラジルの広大な自然、陽気で明るい人々に触れ、自分の絵に足りなかった“力”という価値観に気づかされた。「それまでは光や色を重視してきたが、ブラジルに行ってからは、生命そのものの根源的なエネルギーを描きたくなった」と今井さん。
 初の個展では「まっかな化けもん」「電気ナマズ」など、“エネルギー”をテーマにここ2年間で描いた作品を中心に、大小合わせて20点を展示する。また、期間中は観客に絵を描いている姿を見てもらおうと「ライブペインティング」も企画している。
 今井さんは「山口には、洗練された癒やし系の作品が多いが、気持ちを高揚させるような絵は少ない。自分の作品でそれを補えれば」と話し、最後の仕上げに力を入れている。

  

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2007年04月15日

指定管理者辞退で、本年度「西京スタジアム」市直営



 宮野上の「市スポーツの森」は、予定されていた指定管理者が選定直前で辞退したため、本年度は暫定的に市の直営で運営が行われている。
 市内最初の公式野球場「西京スタジアム」と第2球技場、多目的広場を有する同施設。メーンの西京スタジアムでは、昨年度はプロ野球のオープン戦など目立ったイベントがなく約1万1720人の入場と落ち込んだものの、05年度は入場者約3万3704人と、95年のオープン以降ほとんどの年で3万人以上の入場者数をキープしている。また、第2球技場と多目的広場でも、学童野球や社会人野球チームの練習、大学生サッカーチームの試合などでの利用者が多く、各コートとも年間平均1万人近い利用がある。
 施設管理・運営を担う市スポーツ振興課では、今年の指定管理者の募集に向けた準備も進めており、「次の指定管理者決定まではしっかりと運営していくが、施設のサービス性向上のためにも、民間のノウハウを生かせる団体が出てくることを期待している」と同課職員は話している。
 なお、今年はプロ野球公式戦や高校野球山口県予選の決勝戦といった大きな試合があることから、例年以上の入場者数が予想されている。しかし、オープン時から問題視され続けている、入り口交差点付近の交通渋滞について、国道整備などの解消策はいまだ進展を見せていない。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2007年04月15日

札の辻・21

   蝶
 二つ折れの恋文が
 花の番地を探して
 いる
 
 俳人鷹羽狩行は、世界の中でも四季の移り変わりが美しい日本の自然を詠んだ「名句案内150句」の序文に、ルナールのこの短い詩を引用しているが、連想・象徴性から見て山頭火の句に通じるものがあると思う。
 ことしは山眠るの冬が遅くまで瞼を閉じていたが、4月の声が近づきモンシロチョウが出現すると眼が開き山笑う時季となった。
 モンシロチョウは日本全土だけでなく世界中に広く分布している。ルナールの詩のごとく元々ヨーロッパが原産で、キャベツや菜の花など十字花の栽培植物と共に新しい土地を求めて繁殖したが、大根や白菜の茎が伸びてつける十字花はもちろんのこと、野生の十字花植物にまでひらひらと翅ばたく。
 モンシロチョウの雄は自分のテリトリーである十字花植物群の畑地を飛びつづけながら雌を探す。やがてもつれるような求愛行動が終わる頃になると雌は自分だけこれまでの畑地から離れ、若い芽の伸びてきた新しい環境に産卵する。

 あをあをと空を残し
 て蝶別れ
        林火

 二つ折れの恋文は千の風に乗って行き、空の青さの果てには春愁が残される。(鱧)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)札の辻

2007年04月14日

県指定名勝に古熊の善生寺庭園 発掘調査で作庭時期、変遷明らかに



 古熊にある善生寺庭園が6日、新たに県指定の名勝に指定された。県内では数少ない中世庭園の一つで、江戸時代の書物「防長風土注進案」には雪舟作との伝承も残っている。県指定の名勝は、普賢寺庭園(光市)や寂地峡(岩国市錦町)などに続いて5番目、また発掘庭園としては初めての指定だ。
 善生寺は、大内氏の重臣・内藤興盛の菩提寺とされる。境内南側にある庭園(約1500平方メートル)は、自然沼地を利用して作庭された池泉観賞式庭園で、渓谷風の石組や築山のほか、山形の石を頂点に七つの石が組まれ、庭園主要部を形成しているのが特徴だ。現在、池泉にはコウホネやスイレンが全面に根をはり、山すそを背景に静寂で優美な雰囲気を醸し出している。
 本堂の建て替え工事に先立ち、05年から市教育委員会が行っていた発掘調査で、庭園は当初桃山時代に作られたものと考えられていたが、出土した土師器などから室町後期には池泉が存在していたことが判明。これは雪舟が山口に滞在していた時期と重なり、「防長風土注進案」にも雪舟作との言い伝えが記されているが、雪舟作と断定できる資料は見つからなかったという。また、変遷過程のほか、庭園の東側には小型建造物があり、そこから西側遠方にある鴻ノ峰(338メートル)を借景として庭を観賞していた可能性が高いことも分かった。
 県教育委員会は「県内では数少ない中世庭園の一つで、当時の庭園文化を解明する上で資料的価値が高い。保存状態も良く、今後は行政も含めて守っていきたい」と話している。
  

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2007年04月13日

「市リサイクルセンター」建設着手 不燃ゴミから鉄・アルミ回収



埋め立て効率アップで最終処分場延命策に

 市内初となる、不燃ゴミを破砕・選別処理する施設「市リサイクルセンター(仮)」の新設のため、5日に宮野下の清掃工場横建設予定地で安全祈願祭が行われ、同日より着工となった。同施設では不燃ゴミから鉄とアルミを資源物として回収が可能。それだけでなく、砕いて小さくなった不燃ゴミを最終処分場へ持って行けるため、そのまま処分している現在よりも埋め立て効率の向上も図れる。08年4月からの稼働予定。
 宮野下の清掃工場・リサイクルプラザ横に建設される「市リサイクルセンター(仮)」は、総敷地面積約1万5300平方メートルで、調査費や測量費を含んだ総事業費には約25億円の予算が組まれている。また、ストックヤード棟などを含めた工場棟は鉄骨(一部鉄筋コンクリート)造4階建てで、建築面積は4068平方メートル、建設事業費は16億5900万円。08年4月からの稼働を目指している。
 同施設では、回収後そのまま神田一般廃棄物最終処分場へ埋め立てていた旧山口市内の不燃ゴミ・不燃性粗大ゴミとタンスなどの可燃性粗大ゴミを集約して、それらを分解。鉄とアルミ、不可燃物などに選別する。一日5時間稼働で50?の処理が可能で、その中から鉄約14トンとアルミ約3トンの資源物回収が見込まれている。
 最終処分場に持ち込まれる不燃ゴミは年間約1万500トン。同中間処理施設では250日の稼働で約1万2千トンを破砕・選別できるので、現在回収され持ち込まれている不燃ゴミはすべてここで処理することができる。
 また、これまですべての不燃ゴミは持ち込まれた形のまま埋め立てていたのに対し、小さくした不燃物を最終処分場に持ち込むことで、廃棄物の埋め立て密度を高めるねらいもある。年間埋め立て面積では、約3分の1に。中間処理施設が建設されるのは市内初で、ゴミの減量化・資源化の新しい拠点となる。
  

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2007年04月13日

姫山 (山口市大内御堀)



 見る位置でまったく違った姿を見せる姫山、今まで何度も通った事がある道で、初めて気づく風景に感動し思わずシャッターを切る。毎日変わるピンク、白などの複雑な色彩は日本画の世界を彷彿とさせる。中央高校グラウンド側からの風景に暫し陶酔する。
(4月5日 撮)

半逆光で色を表現する。(ニコンF4  200㍉  F11 1/125秒)  

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2007年04月11日

市内定期観光バス 止まらぬ利用者の減少 本年度、立て直しに着手



 市内定期観光バスの利用者数減少が深刻化している。94年までは年間1万人以上を記録していたが、年々減少が続き01年度には5千人を割った。市観光課では、市内各観光案内所での紹介、湯田温泉の宿泊施設や県内外の旅行会社などに対して利用を呼びかけてきたが、減少に歯止めはかかっておらず、本年度、改めて運行についての研究を重ね、利用者増加を目指し立て直しを図る。
 定期観光バスの運行は、山陽新幹線の岡山~博多間開業に合わせ74年に始まった。新幹線開通による観光客の増加を見込んで、市が観光事業の一つとして設定したもの。しかし、中国、山陽自動車道など道路網の整備が進み、年を追うごとに自家用車で訪れる観光客が増加し、そのあおりを受ける形で利用者数の減少が続いている。91年度で年間1万3191人の利用があったのに対して、01年度は4669人に減少、06年度にはさらに2443人まで落ち込んだ。
 運行は3月から11月までの毎日、午前と午後の1便ずつ。休日と平日に差はあるものの、06年度は1日平均8人、1便あたり4人の利用となり、予約が入らずに運行を取りやめた便もあった。広島県から自家用車で香山公園に訪れていた女性グループからは「バスの存在は知っていた。単なる観光地巡りだけでは魅力がない。乗客だけが限定的に楽しめる、何らかの付加価値が必要なのでは」という意見が聞かれた。
 なお、現コースは02年に設定され、湯田温泉を出発し山口駅を経由した後、サビエル記念聖堂、龍福寺、瑠璃光寺五重塔、常栄寺雪舟庭など8カ所を約3時間30分かけて回る行程となっている。市交通局の廃止に伴い、99年からは市の支援(07年度は約370万円)を受けて防長交通が運行している。
 市観光課は、合併時の取り決めもあり定期観光バスについての調整はこれまで見送っていたが、本年度、利用者数の増加を目指して本格的なテコ入れを開始する。自家用車で訪れる観光客の取り込み、内容やコース変更などについての検証・研究を行い、その成果を防長交通とすり合わせ08年度以降に反映させる。新たな経由、観光地の候補は、新山口駅、中国地方で唯一となる徳地の森林セラピー基地、県外観光客に人気が高い市菜香亭など。
 また、内部で協議を重ねるだけでなく、湯田温泉をはじめとする市内の宿泊・観光施設の意見も取り入れる。「昨年、国民文化祭開催時に市内の会場間を結んだシャトルバスの運行データも活用したい」と同課椙山由一課長。一方、湯田温泉の宿泊施設関係者は「こちら側もしっかりと宿泊客にPRできていないのが現状。地域全体でも考えていかなければならない問題だ。積極的にバスの利用を呼びかけたい」と話している。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース